PR当サイトは広告を含みます 広告掲載ポリシー

改葬先の選び方|合祀墓・樹木葬・納骨堂・散骨など7つを費用と特徴で比較【2026年版】

この記事でわかること
  • 改葬先7つの費用と、後継ぎが必要かどうか
  • 公営霊園の合葬墓・樹林墓地の使用料の例
  • 散骨・手元供養をするときのルールと注意点
編集部
改葬先を選ぶときは、後を継ぐ人がいるかを最初に考えると決めやすくなります。継ぐ人がいなければ、管理を任せられる合祀墓・永代供養墓・樹木葬が候補になります。

改葬先は大きく3つのタイプ

お墓から遺骨を取り出したあとの行き先は、大きく次の3つに分けられます。

  • お墓や施設に納める:一般墓・納骨堂・樹木葬・永代供養墓・合祀墓
  • 自然にかえす:海洋散骨など
  • 手元に置く:手元供養(自宅で保管する)

改葬(お墓の引っ越し)は年々増えています。総務省東北管区行政評価局の資料によると、全国の改葬件数は2014年度の約8万4千件から、2024年度には約17万6千件と、10年で約2倍になりました。

出典:総務省東北管区行政評価局「墓じまいに関する情報収集結果」(2026年1月30日)。数値は厚生労働省「衛生行政報告例」によるもの。

改葬先7つの比較

改葬先費用の目安後継ぎ特徴
合祀墓約5万〜10万円不要ほかの人と一緒に埋葬。管理は霊園・寺院
永代供養墓施設による不要一定期間は個別に安置し、のちに合祀する形が多い
樹木葬約20万〜80万円不要なことが多い木や花が墓標。永代供養つきが多い
納骨堂約50万〜150万円契約による屋内に安置。天候を気にせずお参りできる
一般墓約150万〜300万円以上必要墓石を建てる従来の形
海洋散骨約5万〜40万円不要お墓が残らない。お参りの場所がなくなる
手元供養骨壺・仏具などの費用家族が引き継ぐ自宅で遺骨を保管する

出典:費用の目安と特徴は幻冬舎ゴールドオンライン「【目安は1㎡あたり10万〜15万円】知らずに始めると大誤算?」(2026年7月15日、広告記事)。永代供養墓と手元供養は同記事に記載がないため、費用の目安は載せていません。2026年10月14日に確認。

ポイント費用が安い改葬先ほど、ほかの人と一緒に埋葬される形になりがちです。「あとから遺骨を移すかもしれない」「個別にお参りしたい」という場合は、個別に安置する期間がある永代供養墓や、個人型の樹木葬も比べてみましょう。

公営霊園の使用料の例(東京都立霊園)

公営霊園は、民間の霊園より使用料が抑えられていることがあります。東京都立霊園の2026年度の募集では、使用料は次のとおりでした。

種類霊園の例使用料(1体あたり)
合葬埋蔵施設(すぐに共同埋蔵)八柱霊園53,000円
合葬埋蔵施設(20年間個別に保管したあと共同埋蔵)多磨霊園61,000円
樹林墓地(遺骨)多磨霊園95,000円
樹林墓地(粉状にした遺骨)多磨霊園31,000円
一般埋蔵施設(1か所あたり・墓石代は別)八柱霊園320,850〜1,221,300円

出典:東京都の報道発表「都立霊園の使用者募集」(2026年5月)。一般埋蔵施設は面積で金額が変わり、別に年間管理料(八柱霊園は1,620〜4,860円)がかかります。2026年10月14日に確認。

公営霊園は、募集の時期や申込みの条件が決まっています(都立霊園の2026年度の申込期間は6月12日〜7月3日)。今のお墓の近くや、家族が住む地域の公営霊園の募集を確認してみましょう。

それぞれの特徴と注意点

合祀墓:費用は安いが、遺骨は取り出せない

血縁のない人たちと遺骨をまとめて埋葬します。霊園や寺院が管理・供養をするので、後を継ぐ人がいなくても大丈夫です。

注意合祀したあとは、遺骨を取り出せなくなるのが一般的です。たとえば、さいたま市の市営霊園の案内では「合祀後は、御遺骨の返還が出来なくなります」としています。親族の中に反対する人がいないか、先に確認しておきましょう。

永代供養墓:一定期間は個別に、そのあと合祀

最初の一定期間は個別に安置し、期間が過ぎたら合祀する形が多くあります。都立霊園の合葬埋蔵施設にも、20年間個別に保管してから共同埋蔵するタイプがあります。

国民生活センターの情報誌では、永代供養墓は施設ごとに形や遺骨の管理方法、期限が違うため、パンフレットだけでなく使用規則と料金表を確認するようすすめています。骨壺1つごとに料金がかかる施設では、遺骨の数が多いと、新しくお墓を建てるより高くなることもあるとしています。

樹木葬:木や花をお墓の目印に

墓石の代わりに、木や花を墓標にします。複数の遺骨を一緒に埋葬する「合葬型」と、区画を分ける「個人型」があります。永代供養がついていることが多い改葬先です。

納骨堂:屋内に遺骨を納める

建物の中の専用スペースに遺骨を納めます。「自動搬送式」「仏壇式」「ロッカー式」などがあり、方式や立地で費用が大きく変わります。管理料の有無や、契約期間が過ぎたあとの遺骨の扱いは施設ごとに違うので、契約前に確認しましょう。

一般墓:今までどおりのお墓

墓石を建てる従来の形です。都市部は墓地の使用料が高いため、総額が高くなる傾向があります。お墓を継ぐ人が必要なので、次の世代まで考えて選びます。

海洋散骨:お墓を持たない選択

遺骨を粉状にして、船から海にまきます。お墓の維持や管理はいりません。費用は、船に乗る人数や散骨する場所によって変わります。

一方で、手を合わせる場所がなくなります。すべてをまかずに、一部を手元供養にしたり、合祀墓に納めたりする方法もあります。

手元供養:自宅で遺骨を保管する

遺骨を自宅に置いて供養する方法です。墓地、埋葬等に関する法律では「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない」とされているため、自宅の庭などに遺骨を埋めることはできません。手元供養は、埋めずに骨壺などで保管する形になります。

お墓から遺骨を取り出して自宅に移すときの手続きは、自治体によって案内が違います。守口市は自宅に移す場合は改葬許可が不要としている一方、静岡市は「自宅などへの引取や散骨を行う場合は、手続きが異なる」として、墓地の管理者に問い合わせるよう案内しています。

出典:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律」第4条、守口市「改葬許可の申請について」、静岡市「改葬許可申請について」。2026年10月14日に確認。

散骨のガイドライン

散骨は法律で細かく決められていません。そこで、令和2年度の厚生労働科学研究で「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」が取りまとめられ、厚生労働省のホームページに掲載されています。散骨事業者を選ぶときの目安になります。

ガイドラインの主な内容概要
遺骨の状態外から形がわからなくなるまで、粉状に砕く
海で散骨する場合海岸から一定の距離以上離れた海域で行う
陸で散骨する場合あらかじめ決めた区域で行う(川や湖は除く)
周りへの配慮地域の住民や漁業者などに配慮する。ビニールなどの副葬品は投げ入れない
契約約款を整え、文書で契約し、費用の明細を示す
証明散骨証明書を作り、利用者に渡す

出典:厚生労働省「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」(令和2年度厚生労働科学特別研究事業「墓地埋葬をめぐる現状と課題の調査研究」で取りまとめ)。2026年10月14日に確認。

ポイント散骨を頼むときは、書面で契約できるか、散骨証明書を出してくれるかを確認しましょう。ガイドラインに沿った事業者かどうかを見分ける手がかりになります。

改葬先を決める5ステップ

STEP1
後を継ぐ人がいるか確認する子どもや親族がお墓を継ぐ予定があるかを話し合います。継ぐ人がいなければ、合祀墓・永代供養墓・樹木葬・散骨が候補です。
STEP2
お参りの希望を聞く家族がお参りしたいか、どのくらいの頻度で行けるかを考えます。遠方なら、家族が住む地域の霊園や納骨堂も選択肢です。
STEP3
予算と遺骨の数を確認する今のお墓に何人分の遺骨があるかを確認します。1体ごとに料金がかかる改葬先では、総額が大きく変わります。
STEP4
見学して、規則と料金表を見るパンフレットだけでなく、使用規則・料金表・管理料・合祀までの期間を確認します。
STEP5
契約して受入証明書をもらう改葬許可の申請に、改葬先の受入証明書(使用許可証)が必要です。

改葬先が決まったら、次は改葬許可の申請です。手順は改葬許可証の取り方で、全体の順番は墓じまいの流れで解説しています。

よくある質問

Q合祀墓に入れたあと、やっぱり別の場所に移せますか?
A合祀したあとは、ほかの人の遺骨と一緒になるため、取り出せないのが一般的です。迷っている場合は、一定期間個別に安置する永代供養墓を選ぶ方法もあります。
Q散骨は違法ではありませんか?
A散骨を直接決めた法律はありません。厚生労働省のホームページに散骨事業者向けのガイドラインが掲載されているので、それに沿って散骨している事業者を選ぶと安心です。
Q遺骨を全部散骨せず、一部だけ手元に残せますか?
Aできます。一部を手元供養にして、残りを散骨や合祀墓に納める人もいます。どの方法でも、家族で事前に話し合っておきましょう。
Q遺骨が何人分もある場合、どの改葬先が安いですか?
A1体ごとに料金がかかる改葬先が多いため、遺骨の数が多いと総額が大きくなります。複数の遺骨をまとめて納められるか、2体目以降の料金がどうなるかを、改葬先ごとに確認しましょう。

まとめ

改葬先は、後を継ぐ人がいるかと家族がお参りしたいかで選ぶと決めやすくなります。費用は合祀墓が約5万〜10万円と安い一方、合祀後は遺骨を取り出せません。散骨は厚生労働省に掲載されたガイドラインに沿った事業者を選び、手元供養は自宅の庭に埋めないよう注意しましょう。総額の目安は墓じまいの費用で確認できます。

参考:幻冬舎ゴールドオンライン/厚生労働省(散骨に関するガイドライン)/厚生労働省(墓地、埋葬等に関する法律)/東京都/さいたま市/国民生活センター/守口市/静岡市/総務省東北管区行政評価局

RELATED

あわせて読みたい

  1. 1 墓じまいをする墓じまいの費用はいくら?内訳と相場、安く抑えるコツ
  2. 2 墓じまいをする墓じまいの流れ|やることを順番に8ステップで解説
  3. 3 墓じまいをする改葬許可証の取り方|必要書類・申請先・手数料をわかりやすく解説
  4. 4 墓じまいをする離檀料とは?金額の考え方と、お寺への伝え方・高額請求されたときの対処
  5. 5 墓じまいをする墓じまいの補助金はある?自治体の助成制度と、調べ方